【こんな時だからこそ】脱力系読書録。リリー・フランキー本はこの順番で読め!!



只今、2020年5月16日(土)0:58です。
世の中的にはコロナで自粛で、ボチボチ解除しようかどうかってところです。
まぁ往々にしてニュースは暗くなりがちで、テレビは切り取り偏向報道ばっかり、You Tubeでは、どっかで聞いたようなロジックをベースに目むいて「伸びる」の「伸ばす」の「3つの」なんとか的なテンプレガチガチのスピーチが繰り返されております。イケハヤさんとかマナブさんがどうこうではないです。彼らは彼らなりのビジネスを立派に営んでいらっしゃるんですが、そこに絡んでる奴らのトホホっぷりを感じてなんもかんもはつまらなくなった今日この頃、原点回帰の読書です。息子らがどこからか大昔に買ったニンテンドーDSを引っ張り出し、そう言えば充電コードが本棚にあったな〜なんて、思いながらなんとなく手にとったのがリリー・フランキー著「誰も知らない名言集」でした。これを皮切り片っ端から再読したんですが、こんなご時世に素敵な脱力感を与えていただきました。リリーさんの本はどれをとっても楽しめますが、再読した際なんとなく記憶が蘇り、「あ、次はあれ読みたいかな」とか「冒頭読んで、こっちじゃなくてあっちからのにしよう」とかなんか自分なりの順番が出来上がったので、まだ読んだことのない方向けに読む順番付きで紹介させていただきます。

1番目に読むべきは「誰も知らない名言集」

「別に、あやまらねぇよ…」です。こんなに思いっきり笑ったのここ数ヶ月で初めてじゃないでしょうか?冒頭の1話で大笑いできます。次、次、と読み進んで行きます。この本じたいは書き下ろしではなく、なんかの雑誌の連載をまとめたものなので、毎回大笑いと言うわけにはいきませんが、誰でも思っているちょっとした違和感、当事者として言われたら呆れ返るか、激怒するかもしれない「名言」をリリーさん独特のフィルターを通して言語化されると非常に面白い、力が腑抜けて笑うしかない状況に表現されてしまいます。まずは、これから読んでリリーワールドにどっぷりハマってください。


2番目に読むべきは「美女と野球」

「誰も知らない名言集」がリリーワールドの凝縮版だとしたらこちらは濃縮還元版です。爆笑連発というよりクスクス笑いやいい大人が何やっとんねんとか、あ〜あったあった的なノスタルジー含めて楽しめる作品です。強烈な笑い連発よりもゆる〜く、いくらか薄まった感じの「美女と野球」の方がリリーワールドの全体感を味わえるような気がします。
私は初めて、ブルマにはトロという部位があるということを知りました。


3番目に読むべきは「東京タワー オカンとボクと、ときどきオトン」

リリーワールドの真骨頂、集大成がこの本だと思います。ご存知の方も多いと思いますが、映画にもなりました。確かオカン役は樹木希林さんだったような…。とうぜん、前2作のような脱力系の笑いあり、しかも珍しく?涙あり(マジで泣けます)。リリー・フランキーさんの作品では最高傑作だと思うんですが、なぜに3番目に読むべしと思うかとおいうと、涙の部分です。これを最初に読んで、リリー作品に「東京タワー・・・」と同じ期待値を抱くと痛い目を見るので、あくまでリリーワールドは「誰も知らない名言集」であり「美女と野球」であるという前提を持ってこの「東京タワー オカンとボクと、ときどきオトン」を読んでいただきたいのです。


まとめ

ここに書いた順番で読んでいただければ、その後はどの作品をとっても正しく楽しめると思います。私の幸いは「東京タワー オカンとボクと、ときどきオトン」に出会う前にリリーさんの本を何冊か読んでいて「東京タワー オカンとボクと、ときどきオトン」の泣ける部分がいい意味の意外性に感じられたことだと思います。当時、相当話題になった「東京タワー オカンとボクと、ときどきオトン」を最初に読んでこれを真のリリーワールドと勘違いした人が「誰も知らない名言集」、「美女と野球」他、ザ・リリーフランキーな著作を手にとったらそれなりにショックなんじゃないかと思いここに認めた次第です。

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